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生成AI流入をGA4で計測する方法|ChatGPT・Perplexity・Geminiの参照元判定とカスタムチャネル・BigQuery設定手順 - トキカネ|LLMO対策・AI検索最適化の専門メディア 生成AI流入をGA4で計測する方法|ChatGPT・Perplexity・Geminiの参照元判定とカスタムチャネル・BigQuery設定手順 - トキカネ|LLMO対策・AI検索最適化の専門メディア

生成AI流入をGA4で計測する方法|ChatGPT・Perplexity・Geminiの参照元判定とカスタムチャネル・BigQuery設定手順

AI検索(ChatGPT・Perplexity・Gemini・Copilot)からの流入をGA4で計測する方法を、設定手順に絞って解説します。生成AIからの流入はGA4で拾えますが、「標準レポート→カスタムチャネルグループ→探索レポート→BigQueryエクスポート」の4段階で精度が上がる構造になっています。ただし最初にお伝えしておくべき前提があります。ChatGPTアプリなどリファラ(参照元情報)を渡さない経路はdirect/(none)に混ざるため、GA4で見える生成AI流入は「下限値」であり、完全な値ではありません。本記事はこの限界を踏まえたうえで、いま手元のGA4でどこまで・どう拾えるかという技術的な設定手順だけを扱います。

GA4の基本操作(指標の見方・基礎レポート)はGA4でのアクセス解析の基本(BtoB向け)を、計測した数値をどのKPIで管理し月次でどう運用するかはLLMO効果測定とKPI設計を前提・委譲先としてご参照ください。本記事は「GA4でどう拾うか」に振り切っています。

生成AI流入はGA4でどこまで測れるか(全体像)

結論を先にお伝えします。生成AI流入はGA4で計測できますが、4段階で精度が上がります。そしてリファラを渡さない経路はDirectに混入するため、見えている数値は実際の生成AI流入の一部(下限値)だと理解したうえで使う必要があります。

段階 手段 できること 主な限界
Step1 標準レポート+AI Assistantsチャネル 設定不要で大まかな生成AI流入を確認 2026-05-13以降のみ・対応サービス限定
Step2 カスタムチャネルグループ 自社で参照元ドメインを正規表現で定義 デフォルトより細かいが取りこぼし/誤検知あり
Step3 探索レポート(自由形式) サービス別・LP別に深掘り・比較 しきい値・サンプリングの誤差
Step4 BigQueryエクスポート 長期・高粒度の集計、生ログSQL抽出 設定コスト・SQL知識が必要

計測対象となる生成AIの主な参照元ドメインは以下のとおりです(2026年6月時点・各サービス側の仕様変更で変動します)。

サービス 主な参照元ドメイン
ChatGPT(OpenAI) chatgpt.com / chat.openai.com / openai.com
Perplexity perplexity.ai
Gemini gemini.google.com(旧 bard.google.com
Microsoft Copilot copilot.microsoft.com / bing.com/chat
Claude(Anthropic) claude.ai
その他 deepseek.com / grok.com / meta.ai / you.com など

重要な前提: Google AI Overviews・AIモード経由の流入は、この生成AI流入とは別扱いです。GA4の公式説明でも、AI OverviewsとAIモードはオーガニック検索(Organic Search)に分類され、後述の「AI Assistants」チャネルからは除外されると明記されています(GA4ヘルプ・デフォルトチャネルグループ、2026年6月時点)。AI Overviews側の計測・対策はGoogle AI Overviewsへの対策ガイドを参照してください。

なお、本記事で扱うのは「流入の量」の計測だけです。AIの回答内で自社が引用・言及されているか(引用の有無)はGA4では測れません。引用有無の確認はAIに引用・言及されているかを手動で確認する方法AI引用モニタリングの運用ガイドへ委ねます。この境界は§5で改めて整理します。

まず自社のAI検索対応度を把握したい方は、LLMO無料診断ツール(登録不要)で現状スコアを確認してから計測設計に入ると、見るべき指標が整理しやすくなります。

Step1|標準レポートで生成AI流入を確認する(AI Assistantsチャネル)

最初のステップは、追加設定なしで使える標準レポートでの確認です。GA4には2026年5月13日ごろに「AI Assistants」というデフォルトチャネルが自動追加されました(この日付は公式ヘルプ本体には明記されておらず、ロールアウト告知ベースの情報です)。これにより、対応するAIアシスタント経由の流入が設定不要で1つのチャネルにまとまります。

AI Assistantsチャネルの仕様(2026年6月時点)

GA4公式ヘルプ(英語版・デフォルトチャネルグループ)によると、AI Assistantsチャネルの定義と挙動は次のとおりです。

  • チャネル名: 「AI Assistants」
  • 判定条件: 参照元がAIアシスタントのリストに一致した場合、メディアがai-assistantに完全一致し、キャンペーンが(ai-assistant)に設定されます。
  • 公式に名前が挙がっているサービス: 公式ヘルプの説明文では「ChatGPT、Gemini、Deepseek、Copilot、Grok などのソース」と記載されています(GA4ヘルプ)。
  • 除外: Google AI Overviews・AIモードは含まれず、オーガニック検索に分類されます。

注意(対応サービスの範囲): 公式が判定に使う参照元の「完全なリスト」は公開されていません。公式ヘルプの説明文で名前が挙がっているのはChatGPT・Gemini・Deepseek・Copilot・Grokです。Perplexityやanthropicのclaude.aiについては、追加当初の発表や二次情報では含まれるとする報道もありますが、本稿執筆時点(2026年6月)でGoogle公式の英語ヘルプの説明文には明示されていません。「どのサービスが確実に含まれるか」は公式ヘルプで都度確認してください。また、日本語版ヘルプはまだAI Assistantsチャネルが反映されていない場合があり(執筆時点で日本語ページに記載なしを確認)、英語版が先行します。対応サービスは順次拡大される見込みです。

確認手順

  1. GA4にログインし、左メニューの「レポート」>「集客」>「トラフィック獲得」を開きます。
  2. プライマリディメンションが「セッションのデフォルトチャネルグループ」になっていることを確認します。
  3. 一覧に「AI Assistants」という行があれば、それが対応サービス経由の流入です。
  4. より細かく見る場合は、ディメンションを「セッションの参照元/メディア」に切り替え、検索窓に chatgpt.comperplexity.ai を入力して当たりを付けます。

このステップの限界(先出し)

  • 遡及されない: 2026年5月13日より前のデータはAI Assistantsに再分類されません。それ以前にAI経由で来た流入は「Referral(参照)」などに残ったままです。
  • 対応サービス限定: 上記のとおり、判定対象のサービスは限定的で、リストも非公開です。リストに無いサービスはこのチャネルに入りません。
  • Direct混入: リファラを渡さない経路(アプリ等)はそもそもAI Assistantsに入らずdirect/(none)に計上されます(詳細は§5)。

これらの限界があるため、より網羅的に拾うにはStep2のカスタムチャネルグループを併用します。

Step2|AI流入用カスタムチャネルグループを作る(コピペ正規表現つき)

AI Assistantsデフォルトチャネルは便利ですが、対応サービスが限定的で非公開です。そこで、自社で参照元ドメインを正規表現で定義したカスタムチャネルグループを作り、デフォルトチャネルと並行運用します。これが本記事の中心的な差別化ポイントです。

作成手順(メニュー階層)

  1. GA4左下の「管理」を開きます。
  2. 「データの表示」>「チャネルグループ」を選択します(GA4のバージョンによっては「データ設定」配下に表示される場合があります)。
  3. 「新しいチャネルグループの作成」をクリックします。
  4. グループ名(例: AI Channels)と説明を入力します。
  5. 「新しいチャネルの追加」をクリックし、チャネル名に Generative AI などを入力します。
  6. 条件で「セッションの参照元」(または「参照元/メディア」)を選び、マッチタイプに「正規表現に一致」を指定して、下記の正規表現を貼り付けます。
  7. 複数チャネルを作る場合は、作成したカスタムチャネルグループ内での並び順を調整します。GA4はグループ内のチャネルを上から順に評価し、最初に一致したチャネルへ分類するため、Generative AI をオーガニック検索などより上に置きます(デフォルトチャネルグループの並び順は変更できません)。
  8. 保存後、標準レポート(トラフィック獲得など)でプライマリディメンションを作成したカスタムチャネルグループに切り替えると、振り分け結果を確認できます。

コピペ用の参照元正規表現(2026年6月時点)

セッションの参照元(または参照元/メディア)に対して、以下の正規表現を「正規表現に一致」で適用します。

chatgpt\.com|chat\.openai\.com|openai\.com|perplexity\.ai|gemini\.google\.com|bard\.google\.com|copilot\.microsoft\.com|bing\.com/chat|claude\.ai|deepseek\.com|grok\.com|meta\.ai|you\.com

サービス別に分けて計測したい場合は、チャネルを分割して個別の正規表現を割り当てます。

チャネル名 正規表現(参照元)
ChatGPT chatgpt\.com|chat\.openai\.com|openai\.com
Perplexity perplexity\.ai
Gemini gemini\.google\.com|bard\.google\.com
Copilot copilot\.microsoft\.com|bing\.com/chat
Claude claude\.ai
その他生成AI deepseek\.com|grok\.com|meta\.ai|you\.com

誤検知への注意(重要): .+\.ai のような「.aiで終わるドメインすべて」を拾う広域マッチは、生成AIと無関係な.aiドメイン(多数存在します)を大量に誤検知するため、既定のリストには入れないでください。必ずサービスごとのドメインを明示列挙してください。正規表現は強力な分、設定を誤ると意図しない流入を取り込みます。保存前に「参照元/メディア」レポートで実データに当ててテストすることを推奨します。

注意点(優先順位と遡及)

  • 並び順=分類精度: 1セッションは最初に一致した1チャネルにしか入りません。複数条件が重なる場合は並び順を慎重に設定します。
  • 遡及される範囲: カスタムチャネルグループは、過去データにもルールを適用して表示する(遡及表示)仕様が基本ですが、データ保持期間やレポートの種類によって見える範囲が異なります。長期で安定的に見たい場合はStep4のBigQueryを併用します。
  • 探索での扱い: カスタムチャネルグループの探索レポートでの利用可否はGA4のアップデートで挙動が変わってきた経緯があります。探索では後述のように「参照元/メディア+正規表現フィルタ」で代替するのが確実です。

生成AI流入が思うように見えない、あるいはそもそも流入が少ない場合は、AI検索での自社の対応状況に課題があるかもしれません。LLMO無料診断(登録不要)で、流入が少ない原因をスコアで把握できます。

Step3|探索レポートで参照元を深掘りする

標準レポートで全体像を掴んだら、探索レポート(自由形式)でサービス別・ランディングページ別に深掘りします。カスタムチャネルグループが標準レポート中心なのに対し、探索は柔軟なクロス集計に向きます。

自由形式レポートの作り方

  1. 左メニュー「探索」>「空白」(または「自由形式」テンプレート)で新規作成します。
  2. ディメンションに「セッションの参照元/メディア」と「ランディングページ」を追加します。
  3. 指標に「セッション」「エンゲージメントのあったセッション数」「コンバージョン」「セッションのコンバージョン率」などを追加します。
  4. 「行」にセッションの参照元/メディア、「値」に各指標を配置します。
  5. フィルタでディメンション「セッションの参照元/メディア」に対し「正規表現に一致」を選び、Step2のコピペ正規表現(全AI一括、またはサービス別)を適用します。

サービス別の流入・CV比較

フィルタの正規表現をサービスごとに切り替える(または「セグメント」を作る)ことで、下記のようなサービス別比較表を作れます。

サービス セッション エンゲージ率 CV CV率
ChatGPT (実データ) (実データ) (実データ) (実データ)
Perplexity (実データ) (実データ) (実データ) (実データ)
Gemini (実データ) (実データ) (実データ) (実データ)

ランディングページを掛け合わせれば、「どのAIから・どのページに来て・どれだけCVしたか」が分かり、コンテンツ改善の優先順位付けに使えます(何を指標として追うかのKPI設計はLLMO効果測定とKPI設計へ)。

UTMの正しい運用範囲

「AI流入にUTMを付けて確実に計測したい」という要望はよくありますが、AI側が自動でUTMを付けてくれるわけではありません。UTMは自社が出力をコントロールできる箇所にだけ付けられます。具体的には次のような場所です。

  • 自社が外部に置いたプロフィールリンクや、AIサービス上に貼った被リンク(自社が貼れる範囲)
  • llms.txt やドキュメント等、自社が管理するファイルに記載した誘導リンク
  • メールやSNSなど、自社配信物に載せるリンク

これらに ?utm_source=chatgpt&utm_medium=ai-referral のようなパラメータを付与すれば、リファラに依存せず参照元を明示できます。ただし「AIが自社サイトを引用したときのリンクにUTMが付く」ことはありません。あくまで自社設置箇所のみが対象である点を誤解しないでください。

Step4|BigQueryエクスポートで抽出する(応用)

標準レポートと探索ではカバーしきれない長期保存・高粒度の集計・生ログレベルの抽出が必要な場合は、GA4のBigQueryエクスポートを使います。これは応用的な手段で、SQLとBigQueryの基礎知識が前提です。

有効化の要点

  1. GA4の「管理」>「BigQueryのリンク」から、Google CloudプロジェクトとGA4プロパティをリンクします。
  2. エクスポート頻度(毎日/ストリーミング)を選択します。BigQueryには無料利用枠(サンドボックス)があり、小規模なら無料で試せます(クエリ量・保存量に上限あり。2026年6月時点の料金・枠はGoogle Cloud公式で要確認)。
  3. リンク後、analytics_<プロパティID> データセットに events_YYYYMMDD(および events_intraday_*)テーブルが日次で生成されます。

生成AI流入を抽出するSQL雛形

GA4のBigQueryエクスポートでは、トラフィックソース系のフィールドとして traffic_source.source / traffic_source.medium、イベント単位で収集された collected_traffic_source.manual_source / collected_traffic_source.manual_medium、そして event_params 内の page_referrer / page_location が利用できます(フィールド名はGA4 BigQuery Exportスキーマで確認済み・2026年6月時点)。

以下は、page_referrer を正規表現で判定して生成AI流入のセッション数を日次・サービス別に集計する雛形です。日付・テーブル名は自社環境に合わせて置き換えてください。

-- 生成AI流入を日次・サービス別に集計する例
SELECT
  PARSE_DATE('%Y%m%d', event_date) AS date,
  CASE
    WHEN REGEXP_CONTAINS(referrer, r'chatgpt\.com|chat\.openai\.com|openai\.com') THEN 'ChatGPT'
    WHEN REGEXP_CONTAINS(referrer, r'perplexity\.ai')                            THEN 'Perplexity'
    WHEN REGEXP_CONTAINS(referrer, r'gemini\.google\.com|bard\.google\.com')      THEN 'Gemini'
    WHEN REGEXP_CONTAINS(referrer, r'copilot\.microsoft\.com|bing\.com/chat')     THEN 'Copilot'
    WHEN REGEXP_CONTAINS(referrer, r'claude\.ai')                                THEN 'Claude'
    ELSE 'Other AI'
  END AS ai_service,
  COUNT(DISTINCT CONCAT(user_pseudo_id,
    (SELECT value.int_value FROM UNNEST(event_params) WHERE key = 'ga_session_id'))
  ) AS sessions
FROM (
  SELECT
    event_date,
    user_pseudo_id,
    event_params,
    (SELECT value.string_value FROM UNNEST(event_params) WHERE key = 'page_referrer') AS referrer
  FROM `your_project.analytics_XXXXXX.events_*`
  WHERE _TABLE_SUFFIX BETWEEN '20260513' AND '20260609'
)
WHERE REGEXP_CONTAINS(
  referrer,
  r'chatgpt\.com|chat\.openai\.com|openai\.com|perplexity\.ai|gemini\.google\.com|bard\.google\.com|copilot\.microsoft\.com|bing\.com/chat|claude\.ai|deepseek\.com|grok\.com|meta\.ai|you\.com'
)
GROUP BY date, ai_service
ORDER BY date, ai_service;

page_referrer の代わりに traffic_source.sourcecollected_traffic_source.manual_source(UTMで utm_source を付けている場合)を判定対象にする応用も可能です。どのフィールドで判定するかによって取得できる範囲と精度が変わるため、自社の計測設計に合わせて選択してください。

BigQueryでも限界は同じ: SQLで精緻に集計しても、そもそもリファラを渡さない経路の流入は page_referrer が空になり、生成AIとして判定できません。BigQueryは「粒度と保存期間」を広げる手段であって、計測できない流入を可視化する魔法ではありません。

計測の限界と正しい解釈(最重要)

ここまでの手順で生成AI流入を拾えますが、GA4で見える数値は実際の生成AI流入の「下限値」であり、完全・正確な値ではありません。過大に見せたり「完全に測れる」と断定したりするのは誤りです。BtoBの意思決定でこのデータを使うなら、以下の限界を必ず添えてください。

1. リファラ非送出によるDirect混入(最大の限界)

ChatGPTアプリ・Geminiアプリなどのネイティブアプリや、一部のブラウザ・経路では、リンクをタップしてもリファラ(参照元情報)がOSやアプリ側で削除されることがあります。この場合、GA4にはリファラが届かないため、生成AI経由でもdirect/(none)(直接)として計上されます。つまりAI Assistantsチャネルにもカスタムチャネルにも入りません。

二次情報のなかには「AI参照セッションの相当割合がリファラ無しでDirectに着地する」と報じるものもありますが、この比率はサービス・OS・期間で大きく変動し、確定した公式値はありません。Directの増分から生成AI流入を推定する補助手法はありますが、Directには直接アクセス・ブックマーク・他の非リファラ流入も混ざるため、あくまで参考値です。確定値として扱わないでください。

2. AI Assistantsチャネルの範囲と遡及

§2のとおり、デフォルトの「AI Assistants」チャネルは2026年5月13日追加で遡及分類されず、判定対象サービスも限定的かつ非公開です。日本語ヘルプの反映も英語版に遅れる場合があります。対応サービスは順次拡大が見込まれるため、「2026年6月時点」と明記し、定期的に公式ヘルプで再確認してください。

3. サンプリング・しきい値・(other)集約

探索レポートにはデータのしきい値(少数データの非表示)やサンプリングが適用される場合があり、件数が小さい生成AI流入は誤差が出やすくなります。また参照元の値が多すぎると (other) に集約され、個別のドメインが見えなくなることがあります。

4. 正規表現の取りこぼし・誤検知

カスタムチャネルやSQLの正規表現は、列挙したドメインしか拾えません(新サービスやサブドメインの取りこぼし)。逆に .ai の広域マッチのような設定は無関係ドメインを誤検知します。リストは定期的に見直してください。

5. GA4は「引用の有無」を測れない

最も重要な境界です。GA4で分かるのは「AIから何セッション流入したか(量)」だけで、「自社がAIの回答に引用・言及されているか」は一切分かりません。引用されても、ユーザーがリンクをクリックしなければ流入は発生せず、GA4には現れないからです。

したがって、引用の有無・頻度・競合とのシェアを把握したい場合は、GA4ではなく以下へ進んでください。

数値が動いたあとの「何を見るか・どう判断するか(KPI・月次運用)」は本記事の範囲外で、LLMO効果測定とKPI設計に委ねます。

4ステップの再確認と次のアクション

生成AI流入のGA4計測は、以下の順で精度を上げていくのが基本です。

  • [ ] Step1: 標準レポート(トラフィック獲得)で「AI Assistants」チャネルを確認した(2026-05-13以降・対応サービス限定)
  • [ ] Step2: カスタムチャネルグループを作り、参照元の正規表現でChatGPT・Perplexity・Gemini等を定義した(.ai広域マッチは入れない)
  • [ ] Step3: 探索レポートで参照元/メディア×ランディングページのサービス別比較を作った/UTMは自社設置箇所のみに付けた
  • [ ] Step4(応用): 必要に応じてBigQueryエクスポートを有効化し、page_referrer等を正規表現で抽出するSQLを用意した
  • [ ] 限界の明示: Direct混入で下限値であること・引用有無は測れないことをレポートに添えた

数値を整えても流入が伸びない場合、原因はAI検索での自社コンテンツの対応度にあることが多いです。

LLMO無料診断(登録不要)で、自社のAI検索対応度をスコアで把握できます。計測の前に、まず「拾うべき流入が生まれているか」を確認するのが効率的です。

計測の次のステップとして、関連記事を用途別に整理しました。

目的 関連記事
KPI設計・指標体系・月次運用(何を見るか) LLMO効果測定とKPI設計
AI引用の有無を手動で確認する AIに引用・言及されているかを確認する方法
引用モニタリングの運用手順 AI引用モニタリングの運用ガイド
引用モニタリングツールの比較 AI引用モニタリングツール比較
LLMO対策のROI計算 LLMO対策のROI計算
GA4の基本指標と見方(BtoB) GA4でのアクセス解析の基本
AI Overviewsへの対策 Google AI Overviewsへの対策ガイド

計測体制を整えたら、まずはLLMO無料診断(登録不要)で現状スコアを確認し、改善すべき項目を洗い出すことをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

よくある質問


QGA4でChatGPTからの流入を確認するにはどうすればいいですか?
A

最も手軽なのは標準レポートでの確認です。「レポート」>「集客」>「トラフィック獲得」を開き、プライマリディメンションを「セッションの参照元/メディア」に切り替えて、検索窓に chatgpt.comchat.openai.comopenai.com を入力します。これらの参照元からのセッションがChatGPT経由の流入です。より網羅的に拾うには、これらのドメインを正規表現で定義したカスタムチャネルグループを作成します(本文§2)。ただしChatGPTアプリ経由などリファラを渡さない流入はDirectに混ざるため、見える数値は下限値です(2026年6月時点)。


Q生成AI(Perplexity・Gemini・Copilot)の参照元ドメインは何ですか?
A

2026年6月時点で、主な参照元ドメインはPerplexityが perplexity.ai、Geminiが gemini.google.com(旧 bard.google.com)、Microsoft Copilotが copilot.microsoft.com および bing.com/chat です。Claudeは claude.ai です。これらをGA4の参照元レポートで検索するか、カスタムチャネルグループの正規表現に列挙して計測します。ドメインは各サービスの仕様変更で変わるため、定期的な見直しが必要です。


QGA4の「AI Assistants」チャネルは設定しなくても表示されますか?
A

はい。GA4には2026年5月13日に「AI Assistants」というデフォルトチャネルが自動追加され、追加設定なしで「トラフィック獲得」レポートのチャネルグループに表示されます。判定はメディアが ai-assistant に一致する仕組みで、公式ヘルプの説明文ではChatGPT・Gemini・Deepseek・Copilot・Grokなどが対象として挙げられています。ただし対象サービスの完全なリストは非公開で、2026年5月13日より前のデータには遡及されません。Google AI Overviews・AIモードはこのチャネルに含まれず、オーガニック検索に分類されます(2026年6月時点・GA4公式ヘルプで要確認)。


QChatGPTアプリ経由の流入がDirectになるのはなぜですか?正確に測れますか?
A

ネイティブアプリや一部の経路では、リンクをタップしてもリファラ(参照元情報)がOS・アプリ側で削除されることがあり、その場合GA4は参照元を判別できず direct/(none) に計上します。このためAI Assistantsチャネルにもカスタムチャネルにも入りません。結果として、GA4で見える生成AI流入は実際より少ない「下限値」になります。Directの増分から推定する補助手法はありますが、Directには直接アクセスやブックマークも混ざるため確定値にはなりません。「完全・正確に測れる」とは言えない点を前提に運用してください。


QGA4でAI流入用のカスタムチャネルグループを作る手順は?
A

「管理」>「データの表示」>「チャネルグループ」>「新しいチャネルグループの作成」と進み、チャネルを追加して条件に「セッションの参照元」を選び、「正規表現に一致」で生成AIドメインの正規表現(例: chatgpt\.com|chat\.openai\.com|openai\.com|perplexity\.ai|gemini\.google\.com|copilot\.microsoft\.com|bing\.com/chat|claude\.ai)を貼り付けます。複数チャネルを作る場合は、上から順に評価される並び順を調整します。.ai で終わるドメインを一括で拾う広域マッチは無関係なドメインを誤検知するため、必ずドメインを明示列挙してください(本文§2)。


QBigQueryで生成AI流入だけを抽出するSQLはどう書きますか?
A

GA4 BigQueryエクスポートの events_* テーブルに対し、event_params 内の page_referrerREGEXP_CONTAINS で生成AIドメインの正規表現に当てて抽出します(traffic_source.source や UTMの collected_traffic_source.manual_source で判定する応用も可能)。本文§6にサービス別・日次集計のコピペSQL雛形を掲載しています。ただしリファラを渡さない流入は page_referrer が空になり判定できないため、BigQueryでも下限値である点はGA4標準レポートと同じです。BigQueryは粒度と保存期間を広げる手段です(2026年6月時点)。



本記事のGA4の仕様(AI Assistantsチャネルの追加日・対応サービス・各種メニュー名・BigQueryスキーマのフィールド名)は、2026年6月時点でGoogleアナリティクスヘルプおよびGA4 BigQuery Exportスキーマの公式情報をもとに記載しています。GA4の機能・チャネル定義・対応サービスは変動が速いため、設定前に各公式ドキュメントで最新情報を確認してください。本記事は計測手順の解説であり、生成AI流入をGA4で完全・正確に測れることを保証するものではありません(リファラ非送出によりDirectに混入するため、計測値は下限値です)。