構造化データの検証ツールの使い方を、ツール操作に絞って解説します。書いた構造化データ(JSON-LD)を確認するには、無料の公式ツールが2つあり、役割が違います。①Googleリッチリザルトテスト(Googleのリッチリザルト対象スキーマだけを判定)と、②Schema Markup Validator(schema.orgの全語彙の構文を検証)です。さらにサイト全体を継続監視する③Search Consoleの拡張レポート、足りないコードを作る④無料JSON-LD生成ツールを組み合わせます。本記事はこの4つを「入力→結果の読み方→エラー対処」の同じ型で操作する手順だけを扱います。
最初に前提を1つお伝えします。「検証でOKが出る/リッチリザルトに対応と表示される」ことは、AI検索(ChatGPT・AI Overview・Perplexity)に引用される保証ではありません。検証は「文法とGoogleの表示要件が満たされているか」を確認するだけです。この境界は§7で正直に整理します。
なお、どのスキーマを選び、JSON-LDに何を書くか(中身の設計)は本記事では扱いません。スキーマの意思決定とコード例は構造化データとLLMO(スキーマ選定・JSON-LDの書き方)へ、構造化データの汎用的な実装とSEO効果は構造化データ実装とSEO効果へ委ねます。本記事は「書いたものをどのツールでどう検証・生成するか」に振り切っています。
構造化データの検証・生成ツール早見表(結論)
結論を先にお伝えします。構造化データの確認は無料で完結します。検証は公式2ツール(リッチリザルトテスト+Schema Markup Validator)とSearch Consoleの拡張レポート、生成は無料のJSON-LDジェネレータを使い分けます。役割が異なるため、1つで全部済ませようとしないことがコツです。
| ツール | 何ができるか | 無料か | 入力方法 | 主に見るもの |
|---|---|---|---|---|
| ①リッチリザルトテスト | Googleのリッチリザルト対象スキーマが有効か判定 | 無料 | 公開URL/コード貼り付け | 「対象のリッチリザルト」検出・エラー・警告・プレビュー |
| ②Schema Markup Validator | schema.org全語彙の構文検証(リッチリザルト判定はしない) | 無料 | 公開URL/コード貼り付け | 抽出された構造化データの要約・構文エラー・警告 |
| ③Search Console 拡張レポート | サイト全体の実装状況を継続監視 | 無料 | (プロパティに自動集計) | 種別ごとの有効/エラー/警告つき有効・推移 |
| ④無料JSON-LDジェネレータ | スキーマのコードを生成 | 無料(多くは) | フォーム入力 | 出力されたJSON-LD(→①②で検証する) |
「構造化データテストツール(旧)」は今は使えない
「構造化データ テストツール」で検索して来た方への整理です。かつて広く使われたStructured Data Testing Tool(構造化データテストツール)は提供を終了しています。Googleは2020年7月にこのツールの廃止を一度予告しましたが、反発を受けて方針を変更し、2020年12月のアナウンスでschema.orgコミュニティ向けの新ドメインへ移管すると発表。2021年8月9日に後継のSchema Markup Validator(validator.schema.org)へ正式に移管され、Google固有のリッチリザルト判定機能はリッチリザルトテスト側へ分離されました(出典: Google Search Central Blog「An update on the Structured Data Testing Tool」・取得日2026-06-09)。
つまり今は、Google対応のリッチリザルトを見たいならリッチリザルトテスト、schema.org全語彙の構文を見たいならSchema Markup Validatorという2本立てが正解です。「構造化データ テストツール」という単一ツールはもう存在しません。
このあとの§2〜§5で、4つのツールをそれぞれ「入力→結果の読み方→エラー対処」の同じ手順で操作します。スキーマの選び方やJSON-LDに何を書くかは構造化データとLLMO(スキーマ選定・JSON-LDの書き方)、LLMO用ツール全体の比較はLLMO無料ツール完全マップを参照してください。本記事は検証・生成ツールの操作に限定して深掘りします。
Googleリッチリザルトテストの使い方
最初のツールはGoogleリッチリザルトテストです。これは「このページの構造化データで、Googleのリッチリザルト(検索結果の拡張表示)が出る対象になっているか」を判定します。検証できるのはGoogleがリッチリザルトの対象としているスキーマだけで、対象外のスキーマは「項目が検出されない」扱いになります(schema.orgの全語彙を見たい場合は§3のSchema Markup Validatorを使います)。
入力(2つのモード)
リッチリザルトテストには入力方法が2つあり、用途で使い分けます。
- URL検査モード: すでに公開しているページを検証する場合。テスト画面のURL入力欄に対象ページのURLを貼り付けて実行します。Googlebotが実際にレンダリングした結果を見るため、JavaScriptで後から挿入される構造化データも確認できます。
- コード(スニペット)検証モード: まだ公開していないJSON-LDを事前に確認する場合。「コード」タブに、検証したいHTML/JSON-LDを直接貼り付けて実行します。公開前のチェックに向きます。
実行後、結果画面の上部でモバイル/パソコン(PC)の表示切替ができます。Googleはモバイル版を基準にインデックスするため、基本はモバイルでの検出結果を優先して確認します。あわせて「レンダリングされたHTML」や読み込まれたリソースのスクリーンショットも確認でき、構造化データが正しく出力された状態でクロールされているかを判断できます。
結果の読み方
結果は大きく次の要素で表示されます。
- 検出された「リッチリザルトの対象」一覧: パンくずリスト、商品、記事など、検出された対象種別が並びます。ここに出ない種別は、Googleのリッチリザルト対象ではないか、必須項目が不足しています。
- エラー(赤): そのリッチリザルトを表示するための必須プロパティが欠けている/値が不正な状態。修正しないと対象になりません。
- 警告(黄): 推奨プロパティの不足など。表示自体は可能だが、補えば情報が充実する項目です。
- プレビュー: 一部の種別では、検索結果でどう見えうるかのプレビューを確認できます。
エラー対処(概要)
エラーが出たら、まず「どの項目が必須なのに無いか」を結果のメッセージで特定します。代表的な原因と直し方は§6のプレイブックにまとめます。直したら、URLモードなら再クロールを待つ/コードモードなら貼り直して再実行し、エラーが消えることを確認します。
注意(鮮度): リッチリザルトテストが「対象」として扱うスキーマ種別はGoogle側で随時変動します。たとえばFAQ・HowToは過去に表示が縮小・廃止されました(§7で詳述)。「対象として検出される=必ずリッチリザルトが表示される」ではない点に注意してください(2026年6月時点)。
Schema Markup Validator(schema.org)の使い方と使い分け
2つ目のツールはSchema Markup Validator(validator.schema.org・schema.orgが運営)です。前述の旧「構造化データテストツール」の後継にあたり、「スキーママークアップ検証ツール」「構造化データ チェックツール」で探していた読者が向かうべきツールはこれです。リッチリザルトテストとは判定の目的が根本的に違います。
入力
リッチリザルトテストと同様、入力方法は2つです。
- URLを入力: 公開ページのURLを貼り付けて検証します。
- コードを貼り付け: JSON-LD・Microdata・RDFaのコードを直接貼り付けて検証します。
結果の読み方
Schema Markup Validatorは、ページから抽出した構造化データを項目ツリーとして表示し、schema.orgの語彙として構文が正しいかを判定します。
- 抽出結果(要約): 検出されたタイプ(
Article・Organizationなど)とプロパティが一覧表示されます。意図したタイプ・プロパティが拾われているかを確認します。 - エラー: schema.orgの仕様に反する記述(存在しないプロパティ名、構文崩れなど)。
- 警告: schema.org上は許容されるが、値の形式などに注意が必要な項目。
ポイントは、Schema Markup Validatorは「Googleでリッチリザルトが出るか」は一切判定しないことです。あくまで「schema.orgの文法として正しいか」を見ます。
使い分け(本記事の核)
2つのツールは競合ではなく、目的が異なります。
| 観点 | リッチリザルトテスト | Schema Markup Validator |
|---|---|---|
| 運営 | schema.org | |
| 判定する対象 | Googleのリッチリザルト対象スキーマのみ | schema.org全語彙 |
| 判定する内容 | 「リッチリザルトの対象になるか」 | 「構文がschema.orgとして正しいか」 |
| リッチリザルト表示の判定 | する | しない |
| こんなときに使う | 検索結果の拡張表示を狙う種別の確認 | 任意のschema.orgタイプの構文チェック |
基本は両方使うのが実務的です。Googleは「まずリッチリザルトテストでGoogleのリッチリザルトを確認し、汎用的なschema.orgの検証にはSchema Markup Validatorを使う」と案内しています(出典: Google Search Central「Schema markup testing tool」・取得日2026-06-09)。リッチリザルト対象外のスキーマ(たとえば組織情報の細部など)は、リッチリザルトテストでは「検出されない」表示になるため、構文確認はSchema Markup Validator側で行います。
Search Consoleの拡張(構造化データ)レポートの読み方
リッチリザルトテストとSchema Markup Validatorは「単一URLの今」を見るツールです。これに対しGoogle Search Consoleの「拡張」レポートは、サイト全体に実装された構造化データを継続的に監視します。日常運用ではこちらで全体の健全性を見ます。
どこで見るか
- Search Consoleで対象プロパティを開きます。
- 左メニューの「拡張」セクションを見ます。ここには、サイトに実際に実装されていてGoogleが認識した種別だけが表示されます(例: パンくずリスト、商品、記事など)。実装していない種別の項目は表示されません。
- 確認したい種別(例: パンくずリスト)をクリックすると、その種別の詳細レポートが開きます。
読み方
各拡張レポートでは、URL(アイテム)が次のステータスで分類されます。
- エラー: 必須要件を満たさず、その拡張機能の対象にならないアイテム。最優先で対処します。
- 有効(警告あり): 対象にはなるが、推奨項目が不足しているアイテム。
- 有効: 要件を満たしているアイテム。
推移グラフでエラー・有効の件数の増減を追い、エラー行をクリックすると該当URLのリストとエラー内容にドリルダウンできます。修正後は各レポートの「修正を検証」から再検証をリクエストできます。
リッチリザルトテストが「1ページを今すぐ深く」見るのに対し、拡張レポートは「サイト全体を継続して」見る、という役割分担です。なお、構造化データを含むLLMOの効果をどのKPIで測り月次でどう運用するかは本記事の範囲外で、LLMO効果測定とKPI設計に委ねます。本記事は拡張レポートの「読み方」までを扱います。
自社サイトに構造化データがどこまで実装され、どこが不足しているのかを手早く把握したい場合は、LLMO無料診断ツール(登録不要)で構造化データ・LLMO実装状況をスコアで確認できます。レポートを見る前に全体像をつかむと、優先順位を付けやすくなります。
無料JSON-LD生成ツールとWordPressプラグインでの生成・検証
ここまでは「検証」のツールでした。次は足りない構造化データを「生成」するツールです。「構造化データ 生成ツール 無料」で探していた方向けの操作です。生成したコードは、必ず§2・§3のツールで検証してから使います。
無料JSON-LDジェネレータの操作
無料のJSON-LDジェネレータは、Web上のフォームに項目を入力するとJSON-LDコードを出力するツールです。一般的な操作の流れは次のとおりです。
- 生成したいスキーマのタイプ(記事、組織、パンくず、よくある質問 など)を選びます。
- フォームに必要な値(タイトル、URL、著者、日付など)を入力します。
- 出力されたJSON-LDコードをコピーします。
- 自社ページの
<head>内、または<body>内に<script type="application/ld+json">タグで貼り付けます。 - 貼ったページ(または貼る前のコード)を§2リッチリザルトテスト/§3Schema Markup Validatorで検証します。
特定の商用ジェネレータ名はここでは推奨しません。どのツールでも出力されるのは標準的なJSON-LDなので、「どのタイプにどのプロパティを入れるか」という中身の判断が重要になります。その設計の指針は構造化データとLLMO(スキーマ選定・JSON-LDの書き方)を参照してください(本記事はツール操作のみを扱い、プロパティ設計には踏み込みません)。
WordPressプラグインでの生成・検証
WordPressの場合、主要なSEOプラグインの多くが構造化データ(記事・パンくず・組織など)を自動出力する機能を持ちます。操作の要点は次のとおりです。
- プラグインの構造化データ設定で、出力する種別と基本情報(サイト名・ロゴ・著者など)を設定します。
- 記事ごとの設定欄で、必要に応じてタイプを上書きします。
- 出力結果を必ず検証します。公開済みページのURLをリッチリザルトテスト/Schema Markup Validatorに入力し、想定どおりのJSON-LDが出力されているかを確認します。
なお、プラグインの導入・全般的なWordPress上のLLMO技術実装は本記事の範囲を超えます。設定全体の手順はWordPressでのLLMO技術実装に委ね、本記事は「生成された構造化データをツールで検証する」操作部分のみを扱います。
エラー・警告の対処プレイブック
検証ツールでエラー・警告が出たときの直し方を、症状別にまとめます。まずエラー(赤)を優先し、警告(黄)は影響を見て判断します。直したら必ず再検証(§2/§3)し、サイト全体はSearch Console拡張レポート(§4)で反映を確認する、というループで運用します。
| 症状(ツールの表示) | よくある原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 必須プロパティがありません | そのタイプで必須の項目(例: 商品のname・offersなど)が未入力 |
必須プロパティを追加する。何が必須かは各タイプのGoogle要件を確認 |
| 値の型が不正(日付・URLなど) | 日付がISO 8601でない、URLが相対パス・不正形式 |
日付は2026-06-09形式、URLはhttps://からの絶対URLにする |
| 画像を取得できない/到達不可 | 画像URLが404、認証必要、サイズ要件未満 | 公開アクセス可能な正しい画像URLに修正する |
| 構文エラー(JSONとして不正) | カンマ・括弧の閉じ忘れ、全角文字の混入 | JSON-LDの構文を見直す。Schema Markup Validatorで構文位置を特定 |
| ページ内容とJSON-LDが不一致 | 本文に無い情報をJSON-LDに記載(マークアップのみの情報) | JSON-LDの内容はページに表示されている内容と一致させる |
| プロパティ名が認識されない | schema.orgに存在しないプロパティ名・スペルミス | 正しいプロパティ名に修正(Schema Markup Validatorで検出) |
警告の扱い: 警告は推奨項目の不足であることが多く、その拡張機能が表示されること自体には致命的でない場合があります。ただし情報が充実するほどGoogleの理解は進むため、可能な範囲で補うのが望ましいです。エラーと違い「必ず直さないと対象外」ではない点が判断の分かれ目です。
検証で構造化データを整えても、AI検索や検索からの流入が伸びないことがあります。原因は構造化データ以外(コンテンツ・内部リンク・E-E-A-Tなど)にある場合が少なくありません。LLMO無料診断(登録不要)で、構造化データ以外の不足もまとめてスコアで把握できます。
検証OK=AI引用ではない(正直な限界)とまとめ
最後に、最も誤解されやすい点を正直にお伝えします。検証ツールで「対応」「エラー0」と出ても、それはGoogleがあなたのページを理解・表示しやすくなるだけで、リッチリザルトの表示やAI検索での引用を保証するものではありません。
その決定的な証拠が、リッチリザルト機能そのものの縮小です。
- HowToリッチリザルトは2023年に廃止されました。2023年8月にモバイルで表示を停止し、同年9月13日に「デスクトップでも表示しない=廃止」とされました(出典: Google Search Central Blog「Changes to HowTo and FAQ rich results」・取得日2026-06-09)。
- FAQリッチリザルトは2026年に完全廃止されました。Googleの公式ドキュメントによると、2026年5月7日にFAQリッチリザルトが検索結果に表示されなくなり、2026年6月にはSearch ConsoleのFAQレポートとリッチリザルトテストのFAQサポートが削除、2026年8月にはSearch Console APIのFAQ対応も削除される予定です(出典: Google Search Central「FAQ structured data」・取得日2026-06-09)。かつて残っていた「政府・医療など信頼性の高いサイト限定」という例外もなくなりました。
つまり、FAQ Schemaが構文的に妥当で検証もパスしても、リッチリザルトとしては表示されません。これは「検証OK=表示される」ではないことの動かぬ例です。同様に「表示される」ことと「AI検索(ChatGPT・AI Overview・Perplexity)に引用される」ことも別物です。
検証ツールがやってくれるのは、あくまで①構文が正しいか②Googleの表示要件を満たすかの確認までです。AIに引用されるかどうかは、構造化データの有無ではなく、内容の質・一次情報性・外部からの言及・E-E-A-Tに大きく左右されます。引用される記事の条件はAIに引用される記事の特徴で、構造化データ自体のLLMO上の効果の辛口な検証は構造化データとLLMOで扱っています。「構造化データを入れれば検索結果やAIに出る」とは考えないでください。
まとめと次に読む記事
構造化データの検証・生成は、無料ツールの役割分担を押さえれば難しくありません。
- 公開前のコードチェックと「リッチリザルト対象か」の確認 → リッチリザルトテスト
- schema.org全語彙の構文チェック → Schema Markup Validator
- サイト全体の継続監視 → Search Console 拡張レポート
- 足りないコードの生成 → 無料JSON-LDジェネレータ(生成後は必ず検証)
- 検証OKはゴールではなく出発点。AI引用には内容・E-E-A-Tが必要
| 目的 | 関連記事 |
|---|---|
| LLMO対策の全体像(自走の進め方) | LLMO対策の全体ガイド |
| どのスキーマを選びJSON-LDに何を書くか(中身の設計) | 構造化データとLLMO(スキーマ選定・書き方) |
| 構造化データの汎用実装とSEO効果 | 構造化データ実装とSEO効果 |
| WordPressでの技術実装全般 | WordPressでのLLMO技術実装 |
| LLMO用ツール群の比較・全体マップ | LLMO無料ツール完全マップ |
| 効果測定・KPI設計(何を見るか) | LLMO効果測定とKPI設計 |
| AIに引用される記事の特徴 | AIに引用される記事の特徴 |
まずは現状把握からです。LLMO無料診断(登録不要)で、構造化データを含む自社のAI検索対応度をスコアで確認し、検証ツールで直すべき優先順位を整理することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
以下のFAQはリッチリザルト表示を狙うものではありません(FAQリッチリザルトは2026年5月に廃止済みです)。構文の妥当性を保ち、AI・LLMが質問と回答を抽出・理解しやすくする目的で掲載しています。
よくある質問
Qリッチリザルトテストの使い方を教えてください。URL検査とコード貼り付けはどう違いますか?
リッチリザルトテストには2つの入力モードがあります。「URL検査モード」は、すでに公開しているページのURLを貼り付けて、Googlebotがレンダリングした実際の状態で構造化データを検証します。「コード(スニペット)検証モード」は、まだ公開していないJSON-LDやHTMLを直接貼り付けて、公開前に確認するモードです。実行後はモバイル/PCを切り替えて検出結果・エラー・警告・プレビューを確認します。公開前は貼り付けで、公開後はURLで、という使い分けが基本です(本文§2、2026年6月時点)。
Q「構造化データテストツール」が使えなくなったと聞きました。今は何を使えばいいですか?
かつての「構造化データテストツール(Structured Data Testing Tool)」は提供を終了し、2021年8月にschema.org運営の「Schema Markup Validator」(validator.schema.org)へ移管されました。Google固有のリッチリザルト判定機能は「リッチリザルトテスト」へ分離されています。したがって現在は、Googleのリッチリザルト対象かを見たいなら「リッチリザルトテスト」、schema.org全語彙の構文を見たいなら「Schema Markup Validator」の2本立てを使います(出典: Google Search Central Blog、2020-12のアナウンス・取得日2026-06-09)。
QリッチリザルトテストとSchema Markup Validatorはどう使い分けますか?
役割が異なります。リッチリザルトテストはGoogleが運営し、Googleの「リッチリザルト対象スキーマだけ」を判定し「検索結果の拡張表示が出る対象か」を見ます。Schema Markup Validatorはschema.orgが運営し、schema.orgの「全語彙の構文」を検証しますが、リッチリザルトが出るかは判定しません。リッチリザルト対象外のスキーマはリッチリザルトテストでは検出されないため、構文確認はSchema Markup Validatorで行います。実務では両方使うのが基本です(本文§3、2026年6月時点)。
Q検証ツールで「エラー」「警告」が出たときの対処方法は?
まずエラー(赤)を優先します。多くは「必須プロパティの欠落」「値の型(日付・URLなど)の不正」「画像URLの到達不可」「ページ内容とJSON-LDの不一致」が原因です。エラーメッセージで不足項目を特定し、必須プロパティの追加・日付やURLの形式修正・正しい画像URLへの差し替え・本文との整合を行います。警告(黄)は推奨項目の不足で、表示自体には致命的でない場合がありますが、可能なら補います。修正後は再検証し、サイト全体はSearch Consoleの拡張レポートで反映を確認します(本文§6)。
Q構造化データを無料で生成できるツールはありますか?
はい。無料のJSON-LDジェネレータが複数あり、フォームにタイトル・URL・著者などを入力するとJSON-LDコードが出力されます。出力したコードは<script type="application/ld+json">タグでページに貼り付けます。WordPressの場合は、主要なSEOプラグインの多くが記事・パンくず・組織などの構造化データを自動出力します。いずれの場合も、生成後は必ずリッチリザルトテストまたはSchema Markup Validatorで検証してください。どのプロパティを入れるかという中身の設計は、別記事のスキーマ選定ガイドを参照してください(本文§5)。
QSearch Consoleの「拡張(構造化データ)」レポートはどこで見ますか?
Google Search Consoleで対象プロパティを開き、左メニューの「拡張」セクションを見ます。ここには、サイトに実際に実装されていてGoogleが認識した種別(パンくずリスト・商品・記事など)だけが表示されます。各種別をクリックすると、「エラー」「有効(警告あり)」「有効」のステータス別件数と推移グラフ、URL単位の詳細にドリルダウンできます。リッチリザルトテストが単一URLの今を見るのに対し、拡張レポートはサイト全体を継続監視する役割です(本文§4)。
Q検証ツールでリッチリザルトに「対応」と出れば、必ずAI検索に引用されますか?
いいえ。検証ツールが確認するのは「構文が正しいか」「Googleの表示要件を満たすか」までで、AI検索(ChatGPT・AI Overview・Perplexityなど)に引用される保証ではありません。実際、FAQリッチリザルトは2026年5月7日に完全廃止されており、FAQ Schemaが妥当でもリッチ表示は出ません。「検証OK=表示される」ですらないため、「検証OK=AI引用」はさらに成り立ちません。AIに引用されるには、内容の質・一次情報性・外部からの言及・E-E-A-Tが重要です(出典: Google Search Central FAQ structured data・取得日2026-06-09、本文§7)。
本記事の各ツールの仕様(リッチリザルトテスト/Schema Markup Validatorの役割・操作、Search Console拡張レポートのメニュー、旧構造化データテストツールの提供終了と移管、FAQ・HowToリッチリザルトの表示変更)は、2026年6月時点でGoogle Search CentralおよびschemaorgのSchema Markup Validator公式情報をもとに記載しています。リッチリザルトの対象種別やツールの仕様はGoogle側で変動するため、利用前に各公式ドキュメントで最新情報を確認してください。本記事は検証・生成ツールの操作手順の解説であり、構造化データの検証や「対応」表示が、リッチリザルトの表示やAI検索での引用を保証するものではありません。